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子育て世代が知らないと損する!間取りと暑さの関係とは?

公開日:2025/05/24(土) 更新日:2025/05/24(土) スタッフ家づくりコラム

子育て世代が知らないと損する!間取りと暑さの関係とは?

【目次】

  1. はじめに:子どもと「夏の暑さ」の関係

  2. 暑い家は子どもの健康にどんな影響がある?

  3. 暑さ対策の基本!「断熱」と「遮熱」の違いとは?

  4. 間取りが暑さに関係するって本当?

  5. 暑さを軽減する間取りの工夫【5つのポイント】

  6. 吹き抜けは良い?悪い?設計時の注意点

  7. 間取りだけじゃない!「窓」と「外構」の暑さ対策

  8. 新築計画で失敗しないためにできること

  9. まとめ:子どもの健康を守る家は「間取り」がカギ


1. はじめに:子どもと「夏の暑さ」の関係

年々厳しさを増す日本の夏。特に小さなお子さまを育てる家庭にとって、室内の暑さは健康に直結する大きな問題です。

新築住宅を検討中の方は、見た目や間取りの使いやすさだけでなく、「暑さ対策」がしっかりされているかを基準に考えることが、快適な子育てにつながります。

コラム暑さ対策用


2. 暑い家は子どもの健康にどんな影響がある?

体温調整が未熟な子どもにとって、暑さは以下のようなリスクを招きます。

  • 熱中症の危険
    室温が高いと体温がすぐに上昇し、熱中症のリスクが大人よりも高くなります。

  • 睡眠の質の低下
    暑くて眠れない夜が続くと、夜泣きや日中の機嫌にも影響が出ます。

  • 学習・集中力への悪影響
    暑さが続くと集中力が途切れやすく、学びや遊びにも支障が出ることがあります。


3. 暑さ対策の基本!「断熱」と「遮熱」の違いとは?

「暑さ対策」としてよく聞くのが「断熱」と「遮熱」。似た言葉ですが、役割は異なります。

  • 断熱(だんねつ):熱の“移動”を抑える機能。外の暑さが中に伝わりにくくなり、室温を一定に保ちやすくなります。

  • 遮熱(しゃねつ):太陽からの“熱線(赤外線)”を防ぐ機能。日射そのものを室内に入れないことで、温度上昇を抑えます。

理想は、断熱と遮熱の両方を組み合わせること。これにより、より効果的に夏の暑さから家族を守ることができます。


4. 間取りが暑さに関係するって本当?

エアコンや断熱材などの設備だけでなく、「間取りの工夫」で室温や通風環境は大きく変わります。
間取りは家の“骨格”。設計段階で風や光の流れを考慮しておくことで、自然の力を活かした快適な家が実現できます。


5. 暑さを軽減する間取りの工夫【5つのポイント】

① 南向きリビング+庇(ひさし)や軒(のき)の設計

南向きは日照時間が長く冬は快適ですが、夏は直射日光が室温上昇の原因に。庇や軒をしっかり出すことで、太陽の角度に合わせて日射をカットできます。

② 窓の配置と風の通り道の確保

対角線上に窓を配置することで自然な風の流れが生まれ、エアコンに頼らなくても快適に過ごせます。

③ シンプルな間取りで通風効率UP

仕切りが多いと風が止まってしまいます。空気が通り抜けるようなレイアウトを心がけることで、熱がこもりにくくなります。

④ 日射を遮る「部屋の配置」

西日の当たる方角に寝室や子ども部屋を配置しない、熱を受けやすい部屋は水まわりにするなど、室温を意識したレイアウトが効果的です。

⑤ 高断熱な住宅構造を選ぶ

断熱材や断熱窓を使えば、家全体の温度が外気に左右されにくくなります。UA値(外皮平均熱貫流率)などの数値で性能を確認しておきましょう。


6. 吹き抜けは良い?悪い?設計時の注意点

吹き抜けは空気が上に抜けやすく、排熱・通風には非常に効果的です。一方で、冷房が効きにくいというデメリットも。

解決策としては:

  • シーリングファンを設置して空気を循環させる

  • 高断熱・高気密の性能とセットで導入する

  • 階上との気温差に配慮した間仕切りを設ける

などの工夫が必要です。設計時に冷暖房効率とのバランスをとることが重要です。


7. 間取りだけじゃない!「窓」と「外構」の暑さ対策

家の暑さは「間取り」だけでなく、窓の性能や外の工夫(外構)でも大きく変わります。

■ 高性能な窓ガラス

「Low-E複層ガラス」などの遮熱・断熱性能の高いガラスを使うことで、日射をカットしながら光は取り込める快適な窓になります。

■ 植栽やすだれで自然のシェード

窓の外に落葉樹やグリーンカーテン(つる性植物)を植えると、夏は日射を防ぎ、冬は葉が落ちて日光を取り入れるという理想的な遮熱効果が得られます。

 


8. 新築計画で失敗しないためにできること

快適な住まいを実現するために、新築計画の段階で次のことを実践しましょう。

  • 地域の気候を熟知した地元の建築会社を選ぶ
    たとえば宮崎などの温暖地域では、断熱よりも遮熱や日射遮蔽の工夫が求められます。

  • 夏の見学会に参加する
    実際に暑い時期に見学することで、間取りや設備の涼しさを体感できます。

  • 光熱費シミュレーションで将来を見据える
    断熱・遮熱がしっかりできている家は、冷房費の節約にもつながります。


9. まとめ:子どもの健康を守る家は「間取り」がカギ

暑い家は子どもにとって身体的にも精神的にも大きな負担になります。そのため、家づくりの段階から間取りを工夫し、断熱・遮熱の基本を理解することがとても重要です。

吹き抜けや窓の配置、外構の工夫まで含めて考えることで、自然の力を活かした、快適で省エネな住まいが実現できます。

子育てしやすい家とは、「涼しい家」。その第一歩は、間取りから始める暑さ対策です。

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