寒い季節の味方!「室内干しスペース」を上手に設計するポイント

目次
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冬の洗濯、なぜ乾かない?
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室内干しスペースが人気の理由
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新築でのおすすめ設計ポイント
3-1. 動線を意識した配置
3-2. 除湿・換気・採光の工夫
3-3. スペースを有効活用するアイデア - 
設備選びで快適度アップ!
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冬でも快適に暮らすための室内干しまとめ
 
1. 冬の洗濯、なぜ乾かない?
冬は気温が低く、水分が蒸発しにくいことに加え、室内で干すと湿気がこもりやすいため、洗濯物が乾きにくく感じます。
外気の「絶対湿度(空気中に含まれる水分量)」は冬の方が低いのですが、室内では加湿や結露の影響で湿度が上がりやすく、
結果として洗濯物の乾燥が遅れてしまうことがあります。
こうした冬特有の環境に合わせて、室内干しに最適なスペースづくりを考える人が増えています。
2. 室内干しスペースが人気の理由
共働き世帯や子育て世代を中心に、天候に左右されない家づくりが注目されています。
最近では、多くの住宅メーカーで「ランドリールーム」や「室内物干しスペース」が新築プランに標準採用されることも珍しくありません。東洋ホームのお客様にも取り入れる方がいらっしゃいます。
人気の理由は次の3つです。
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① 冬や雨の日も安心して干せる
天候や時間帯を気にせず洗濯でき、予定通り家事が進められます。 - 
② 花粉・黄砂・PM2.5対策になる
外干しを避けたい季節でも、清潔な環境で乾燥可能です。 - 
③ 家事動線を短くできる
洗濯から収納までが一連の動線でつながると、家事時間の短縮にもつながります。 
3. 新築でのおすすめ設計ポイント
3-1. 動線を意識した配置
室内干しスペースを設けるときは、「洗う → 干す → しまう」の流れを短くできるようにするのがポイントです。
洗面脱衣所の隣に物干しスペースをつくったり、ファミリークローゼットとランドリールームを一体化したりすると効率的です。
「1階で完結できる設計が理想」と言われますが、家族構成や敷地条件によって最適な場所は異なります。
階段の昇り降りをなるべく避けられるよう、生活動線に合わせた配置を検討しましょう。

3-2. 除湿・換気・採光の工夫
室内干しで気をつけたいのは、湿気がこもることによるカビや生乾き臭。
これを防ぐためには、換気と除湿、採光のバランスが大切です。
設計時に意識したいポイント:
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計画換気システムとの併用
2022年以降の省エネ基準住宅では「第一種換気システム(機械で給気・排気を行う方式)」を採用する家も多く、
これと連動して湿気を効率よく外に逃がすと効果的です。 - 
除湿機や衣類乾燥機の設置位置
電源コンセントを想定しておくと、使い勝手が大きく変わります。 - 
採光の工夫
南や東向きの窓から自然光を取り入れると、日中の乾燥を助けてくれます。 
また、天井吊りタイプの物干し(例:ホスクリーン)は使わないときに収納でき、見た目にもすっきりします。
3-3. スペースを有効活用するアイデア
「ランドリールームを広くとる余裕がない…」という方もご安心を。
工夫次第で快適な室内干し空間はつくれます。
たとえば、
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廊下や階段ホールの一角を活用:通気性が良く、家全体の湿度調整にも役立ちます。
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浴室乾燥機と併用:雨の日や厚手の衣類に便利。浴室乾燥機は東洋ホームの標準仕様です♪
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収納一体型カウンターを設置:乾いた衣類をその場でたためるため、家事効率がアップします。
 
コンパクトな間取りでも、「効率の良い動線」と「通気の工夫」で、冬場の洗濯ストレスを大きく減らせます。

4. 設備選びで快適度アップ!
室内干しの快適さは、設備選びでも大きく変わります。
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除湿機(デシカント式)
冬は室温が低くても乾燥性能が落ちにくく、効率的に除湿できます。
これはヒーターを内蔵しており、低温環境でも除湿力を維持できるためです。 - 
浴室乾燥機
タイマー付きで夜間も使いやすく、花粉シーズンにも重宝します。 - 
サーキュレーター(空気循環機)
気流をつくることで乾燥スピードを上げ、湿気のムラを防ぐことができます。 
また、省エネの観点からは、日中の自然乾燥+夜間のタイマー除湿など、時間帯を工夫して電気代を抑える方法もおすすめです。
5. 冬でも快適に暮らすための室内干しまとめ
冬の洗濯は、
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乾かない
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湿気がこもる
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電気代が気になる
といった悩みが多い季節です。 
しかし、新築の段階で「室内干し」を前提に設計しておけば、これらの問題は大幅に軽減できます。
ポイントは次の3つ。
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家事動線を短く設計する
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換気・除湿をしっかり考える
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日光と風をうまく取り入れる
 
この3つを意識すれば、冬でも心地よく洗濯ができる家になります。
暮らしの快適さは、こうした“家事のしやすさ”から生まれます。
新築計画の際は、ぜひ「洗濯しやすい家づくり」も検討してみてください。