梅雨の湿気にもう悩まない!場所別・新築でできる湿気対策ガイド
目次
-
はじめに:湿気の多い日本の家づくり事情
-
なぜ新築でも湿気対策が必要なの?
-
湿気がこもりやすい場所ベスト3とその対策
-
3-1. 玄関まわり
-
3-2. クローゼット・収納
-
3-3. 洗面脱衣所・浴室まわり
-
湿気対策に使える素材・設備の紹介
-
湿気対策で失敗しない家づくりの進め方
-
まとめ:快適な住まいは湿気対策から
1. はじめに:湿気の多い日本の家づくり事情
日本の気候は、特に6〜7月の梅雨時期を中心に湿気が多く、カビやダニの発生原因にもなります。特に気密性が高まった現代の住宅では、一度湿気がこもると逃げにくく、快適性や健康に大きな影響を及ぼすこともあります。
湿気は室内の空気の質を下げるだけでなく、建材の腐食やカビによる健康被害(アレルギー、喘息)を引き起こす原因にもなります。また、湿度が高いと熱中症リスクも増すといわれています。だからこそ、新築の段階から「湿気対策」を意識することが、住み始めてからの後悔を防ぐカギとなります。
2. なぜ新築でも湿気対策が必要なの?
新築だからといって湿気がこもらないわけではありません。実際には、次のような理由で湿気トラブルが起こることがあります。
-
家の気密性が高く、湿気が抜けにくい
-
間取りによって風通しが悪い箇所がある
-
十分な換気計画がなされていない
-
家庭内の生活湿気(呼吸、調理、入浴、洗濯)による湿度上昇
とくに生活湿気は日常的に発生するため、除湿や換気の仕組みがなければ家の中にどんどん溜まっていきます。
せっかく新築するなら、湿気のたまりやすい「場所」を知り、その対策を事前に講じておくことが重要です。
3. 湿気がこもりやすい場所ベスト3とその対策
3-1. 玄関まわり
玄関は靴や傘からの水分がこもりやすく、湿度が上がりやすい場所です。
対策ポイント:
-
玄関収納に「通気口」や「換気扇」を設ける
-
調湿性能のある内装材(例:エコカラット)を使う
-
下駄箱には除湿シートや炭を活用
3-2. クローゼット・収納
衣類や布製品を多く収納するクローゼットは、湿気によってカビや臭いの原因になります。
対策ポイント:
-
収納内に空気が流れるように設計
-
閉め切らず、定期的に扉を開けて換気する
-
調湿材や珪藻土ボードを収納の背面に使用
3-3. 洗面脱衣所・浴室まわり
水回りの中でも最も湿気が集中する場所。放っておくと壁紙のはがれやカビの原因に。
対策ポイント:
-
24時間換気システムの設置(特に第1種換気や局所換気の併用)
-
湿気を吸収する床材や壁材を採用
-
脱衣所には除湿機の設置も有効
4. 湿気対策に使える素材・設備の紹介
新築時に取り入れられる湿気対策用の素材や設備には、次のようなものがあります。
-
調湿建材(例:エコカラット、塗り壁):湿度を吸収・放出してくれる内装材
-
24時間換気システム:常に空気を循環させて湿気を排出
-
基礎パッキン工法:床下に湿気がこもらないよう空気を循環させる工法(東洋ホームの標準仕様です)
これらを適所に組み合わせることで、長期的な湿気トラブルを回避できます。
5. 湿気対策で失敗しない家づくりの進め方
-
設計段階で湿気対策を相談:設計士や住宅会社と「湿気が気になる場所」を事前に共有しましょう。
-
通風・換気計画を意識する:風の通り道、換気扇の位置、開口部の配置を確認します。
-
湿気対策に強い住宅会社を選ぶ:過去の施工事例や、湿気トラブルの対応実績を見ておくと安心です。
6. まとめ:快適な住まいは湿気対策から
梅雨の時期でも快適に過ごせる家づくりには、「湿気対策」が不可欠です。とくに湿気がこもりやすい場所を知り、設計・素材・設備の面からアプローチすることで、家の寿命を延ばし、暮らしの快適性を高めることができます。
さらに、湿気は健康や住宅の耐久性にも深く関わる問題です。新築のタイミングこそが、最も効率的に湿気対策ができるチャンスです。ぜひ早い段階で対策を検討し、長く安心して暮らせる住まいを実現しましょう!