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寒い季節の味方!「室内干しスペース」を上手に設計するポイント

公開日:2025/11/03(月) 更新日:2025/11/03(月) スタッフ家づくりコラム

寒い季節の味方!「室内干しスペース」を上手に設計するポイント

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目次

  1. 冬の洗濯、なぜ乾かない?

  2. 室内干しスペースが人気の理由

  3. 新築でのおすすめ設計ポイント
     3-1. 動線を意識した配置
     3-2. 除湿・換気・採光の工夫
     3-3. スペースを有効活用するアイデア

  4. 設備選びで快適度アップ!

  5. 冬でも快適に暮らすための室内干しまとめ


1. 冬の洗濯、なぜ乾かない?

冬は気温が低く、水分が蒸発しにくいことに加え、室内で干すと湿気がこもりやすいため、洗濯物が乾きにくく感じます。
外気の「絶対湿度(空気中に含まれる水分量)」は冬の方が低いのですが、室内では加湿や結露の影響で湿度が上がりやすく、
結果として洗濯物の乾燥が遅れてしまうことがあります。

こうした冬特有の環境に合わせて、室内干しに最適なスペースづくりを考える人が増えています。


2. 室内干しスペースが人気の理由

共働き世帯や子育て世代を中心に、天候に左右されない家づくりが注目されています。
最近では、多くの住宅メーカーで「ランドリールーム」や「室内物干しスペース」が新築プランに標準採用されることも珍しくありません。東洋ホームのお客様にも取り入れる方がいらっしゃいます。

人気の理由は次の3つです。

  • ① 冬や雨の日も安心して干せる
     天候や時間帯を気にせず洗濯でき、予定通り家事が進められます。

  • ② 花粉・黄砂・PM2.5対策になる
     外干しを避けたい季節でも、清潔な環境で乾燥可能です。

  • ③ 家事動線を短くできる
     洗濯から収納までが一連の動線でつながると、家事時間の短縮にもつながります。


3. 新築でのおすすめ設計ポイント

3-1. 動線を意識した配置

室内干しスペースを設けるときは、「洗う → 干す → しまう」の流れを短くできるようにするのがポイントです。
洗面脱衣所の隣に物干しスペースをつくったり、ファミリークローゼットとランドリールームを一体化したりすると効率的です。

「1階で完結できる設計が理想」と言われますが、家族構成や敷地条件によって最適な場所は異なります。
階段の昇り降りをなるべく避けられるよう、生活動線に合わせた配置を検討しましょう。

ランドリー


3-2. 除湿・換気・採光の工夫

室内干しで気をつけたいのは、湿気がこもることによるカビや生乾き臭。
これを防ぐためには、換気と除湿、採光のバランスが大切です。

設計時に意識したいポイント:

  • 計画換気システムとの併用
     2022年以降の省エネ基準住宅では「第一種換気システム(機械で給気・排気を行う方式)」を採用する家も多く、
     これと連動して湿気を効率よく外に逃がすと効果的です。

  • 除湿機や衣類乾燥機の設置位置
     電源コンセントを想定しておくと、使い勝手が大きく変わります。

  • 採光の工夫
     南や東向きの窓から自然光を取り入れると、日中の乾燥を助けてくれます。

また、天井吊りタイプの物干し(例:ホスクリーン)は使わないときに収納でき、見た目にもすっきりします。


3-3. スペースを有効活用するアイデア

「ランドリールームを広くとる余裕がない…」という方もご安心を。
工夫次第で快適な室内干し空間はつくれます。

たとえば、

  • 廊下や階段ホールの一角を活用:通気性が良く、家全体の湿度調整にも役立ちます。

  • 浴室乾燥機と併用:雨の日や厚手の衣類に便利。浴室乾燥機は東洋ホームの標準仕様です♪

  • 収納一体型カウンターを設置:乾いた衣類をその場でたためるため、家事効率がアップします。

コンパクトな間取りでも、「効率の良い動線」と「通気の工夫」で、冬場の洗濯ストレスを大きく減らせます。

ランドリー


4. 設備選びで快適度アップ!

室内干しの快適さは、設備選びでも大きく変わります。

  • 除湿機(デシカント式)
     冬は室温が低くても乾燥性能が落ちにくく、効率的に除湿できます。
     これはヒーターを内蔵しており、低温環境でも除湿力を維持できるためです。

  • 浴室乾燥機
     タイマー付きで夜間も使いやすく、花粉シーズンにも重宝します。

  • サーキュレーター(空気循環機)
     気流をつくることで乾燥スピードを上げ、湿気のムラを防ぐことができます。

また、省エネの観点からは、日中の自然乾燥+夜間のタイマー除湿など、時間帯を工夫して電気代を抑える方法もおすすめです。


5. 冬でも快適に暮らすための室内干しまとめ

冬の洗濯は、

  • 乾かない

  • 湿気がこもる

  • 電気代が気になる
    といった悩みが多い季節です。

しかし、新築の段階で「室内干し」を前提に設計しておけば、これらの問題は大幅に軽減できます。

ポイントは次の3つ。

  1. 家事動線を短く設計する

  2. 換気・除湿をしっかり考える

  3. 日光と風をうまく取り入れる

この3つを意識すれば、冬でも心地よく洗濯ができる家になります。
暮らしの快適さは、こうした“家事のしやすさ”から生まれます。
新築計画の際は、ぜひ「洗濯しやすい家づくり」も検討してみてください。