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雨の日でも家事が快適!“干す場所”から考える間取り設計

公開日:2025/07/12(土) 更新日:2025/07/12(土) 家づくりコラムスタッフ

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目次

  1. はじめに|「洗濯物どこに干す?」は家づくりで超重要

  2. 洗濯ストレスの原因は「干す場所」にあった

  3. 快適な“干す動線”とは?

  4. 室内干しスペースの種類と特徴

  5. 新築時に取り入れたい!干し場所の設計アイデア

  6. 室内干しを成功させるカギは「湿気対策と換気」

  7. まとめ|洗濯が楽になる家は、暮らし全体が整う家


1. はじめに|「洗濯物どこに干す?」は家づくりで超重要

家を建てるとき、リビングの広さや収納量には注目する方が多いですが、「洗濯物をどこに干すか」までしっかり考える人は意外と少ないかもしれません。

けれど実際の暮らしでは、急な雨・帰宅の遅さ・天気の不安定さなどから、「外に干したのに濡れてしまった…」「部屋干しする場所がない!」といった洗濯に関するストレスが多くの家庭で発生しています。

共働き世帯や子育て世代にとっては特に、天候や時間に左右されない「洗濯環境」づくりが、家の快適さを大きく左右するのです。


2. 洗濯ストレスの原因は「干す場所」にあった

洗濯という家事は、「洗う→干す→たたむ→しまう」という複数の工程で成り立っています。その中でも最も手間とスペースを必要とするのが「干す」作業です。

こんなお悩み、ありませんか?

  • 洗面所で洗ったあと、2階のベランダまで運ぶのが面倒

  • リビングに部屋干しして生活感が出てしまう

  • 外干しして出勤したら、突然の雨でびしょ濡れに

  • 生乾きのにおいが気になる

これらのストレスはすべて、「干す場所」の設計が最初から考えられていれば解消できる可能性があります。
つまり、「どこに干すか」は、家事効率と快適さのカギなのです。


3. 快適な“干す動線”とは?

家づくりで大切なのが「洗濯動線」。これは、洗濯に関わる一連の流れ――洗う→干す→たたむ→しまうの順に、スムーズに移動できるよう動線を整えることを意味します。

理想的な「干す動線」の特徴は:

  • 洗濯機から干し場所までの距離が短い

  • 天気に左右されずに干せる

  • 乾いたらすぐにたたみ・収納ができる場所にある

この流れが家の中にしっかり組み込まれていれば、毎日の洗濯がぐっとラクになります。


4. 室内干しスペースの種類と特徴

● ランドリールーム(洗濯専用スペース)

洗濯機、室内物干し、収納を一部屋にまとめた空間。干す→たたむ→しまうが一か所で完結します。
メリット: 家事効率が高く、天気に左右されない
デメリット: 専用のスペースが必要になるため、広さに余裕が必要

● 脱衣所兼室内干しスペース

洗面脱衣所を広くとり、室内物干しユニットを設置する方法。省スペースで人気です。
メリット: 洗濯機からの距離が短く効率的
デメリット: 来客時に洗濯物が目につきやすい

● サンルーム(インナーバルコニー)

屋根付きの半屋外空間。日差しを活かして干せるが雨風は遮る構造です。
メリット: 日光で自然乾燥ができる
デメリット: 冬や梅雨時は気温・湿度の関係で乾きにくいこともあるため、補助的な乾燥対策が必要


5. 新築時に取り入れたい!干し場所の設計アイデア

● 干す→たたむ→しまうを一部屋で完結

ランドリールームの隣にファミリークローゼットを配置すると、乾いた洗濯物をその場で収納できます。

● 天井吊り型の室内物干しユニット

「ホスクリーン」など、使うときだけ下ろせる物干し設備は、スペースの有効活用に便利です。

室内干し金物

● 浴室乾燥機の活用

最近では標準仕様になりつつある浴室乾燥機。浴室は密閉性が高いため、効率よく乾燥でき、外干しができない日にも大活躍します。

もちろん東洋ホームも標準仕様です。

● ガス衣類乾燥機「乾太くん」などの導入

電気式に比べて強力なガス式乾燥機は、干すという工程をそもそも不要にするアイテム。忙しい家庭にとって時短と快適性を兼ね備えた選択肢です。

ガス乾燥機


6. 室内干しを成功させるカギは「湿気対策と換気」

室内干しで最も気をつけたいのが「湿気」

です。湿度がこもると乾きにくいだけでなく、生乾き臭やカビの原因にもなります。

● 換気計画はしっかりと

窓の配置や24時間換気システムなど、空気がしっかり流れる設計が室内干し成功のカギになります。

● 補助設備をうまく使う

除湿機やサーキュレーターを併用することで、室内干しでも短時間でカラッと乾かすことが可能です。
ランドリールームや脱衣所にこれらを常設しておく家庭も増えています。


7. まとめ|洗濯が楽になる家は、暮らし全体が整う家

洗濯物の「干す場所」は、家事の中の一工程に思えるかもしれませんが、日々の生活効率と快適さを左右する非常に重要な要素です。

天気や時間に左右されない洗濯環境が整えば、家事に追われる時間も減り、家族との時間や自分の時間にゆとりが生まれます

新築の間取りを考える際は、「干す場所」をしっかりと設計に組み込むことで、失敗のない、快適で効率的な暮らしが手に入ります。
今こそ、「干す」から始める家づくり、考えてみませんか?